里山エッセイ
拝啓 原秀樹徳島市長 様

梅雨入りしたとはいえ、雨あがりに浮かびあがる眉山の姿は
緑の濃淡がじつに美しく、さわやかに輝いています。
小さなころより眉山を見て育った私は、
どんなに遠くまで遊びに行っても、
眉山の姿さえ見られれば帰る方向が分かったものです。
たまに東京に出張しますが、
林立するビルの谷間から見えるのはまた別のビルばかり。
山の姿を望むことはできません。
都会での一日は、故郷よりうんと疲れます。
所在のなさ、といった不安定感がついてまわります。
徳島に帰り着き、吉野川を渡り、雲の下に横たわる眉山を見て、
やっと落ち着きを取りもどすのです。
さて、その眉山のことです。
徳島駅から阿波踊り会館へのシンボルロードは、
徳島らしさの象徴と言えるでしょう。
街のまん中を流れる新町川は、愛らしいスケールで人々を迎えてくれます。
そして正面にゆったりとそびえる眉山は、いつも優しく私たちを包み込んでくれます。
豊かな自然に囲まれ、その美しい姿を街のまん中で眺められるというのは、
ほんとうにありがたいことだと思います。
徳島に生まれてよかったと思える瞬間です。
その眉山の眺めが、
現在計画されている西新町の再開発で失われてしまうというのを知りました。
22階建の分譲住宅、じつに72メートルの高さの高層マンションが
計画されていると聞きます。
徳島市民の共有の財産であり、
徳島らしさの象徴である眉山の眺めをこわさなければできない再開発とは
どのようなものなのでしょう。
現在の西新町がけっしてよいとは思いません。
角にあるYビルの上のコカ・コーラの看板を、
むしろ私はいたいたしい気持ちで眺めております。
しかし、もし完成予想図のような高層マンションが建ってしまった時には、
取りもどしようのない喪失感に襲われるのではないでしょうか。
そのまちらしさを失うこと、
それは、そのまちに住み続ける理由を失うことでもあります。
計画の再考を切に望みます。
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建築家 野口政司 2008年 6月10日(火) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より
コメント
徳島に住んで40年を過ぎました。眉山はもう私にも故郷の風景になって、眺める度に心地良いハ-モニ-が体を流れます。そのまちの景観は50年100年の先を見据えて作りたいと、先の里山セミナーで教えられ、そうだと納得しました。
今回の計画がそのまま進んだら、新町を歩く度に多大なストレスを感じるでしょう。まちをつくるのは私たちですよという意思を、私は表明したいと思います。
ぞめきは、社会への「このようにありたい情報」の発信基地として大きな役割を担っていますよね、この記事をたくさんの人たちが読むことを!!
今、小説を書いています。あくまでフィクションです。
建設予定地にはたくさんの負債があり、某銀行がそのこげついた不良債権をこの計画である程度、回収できると考え、参議院に行った前市長の軍資金を用立てるという見返りのもと、前市長を操って、この計画を進めている。現市長の選挙資金も、用立てたのも同じ某銀行。それを知っている県はお金を出したくない。あまりにも現実味があって、オーソドックスでおもしろくないですね。もっと奇想天外なストーリーにしないと売れないですね。
今度は、現実的な話。高層マンションに入居者はあるのか?これはすぐに完売してしまうでしょう。都心部の高層マンションはオーナーと居住者が違うというのがほとんど。マンションを買って、誰かに貸し、家賃を取ってマンションの購入費用を少しずつ払っていく。この最初の購入資金は銀行が用立てる。経済は銀行のためにまわっている。
今日新町の、すぐ目の前に22階のビルが建つ該当地区の方に話を聞きました。意志確認の署名が廻っているそうですが、反対の声が半数を越えているとのことでした・・・。どの範囲でのことかはっきりしないので、即断は避けたいのですが「ヤッパリ」と思いました。説明が十分されていないのは事実のようです。
眉のごと雲居に見ゆる阿波の山 懸けて漕ぐ舟とまり知らずも
万葉集に船王が詠みました。今、風景を勝手に変えてしまうことの重大さを心ある人たちは憂えています。
本日(7/1)の徳新を拝見して参りました。
実は賛成派の別ブログ(恐らく東新町の住民と思われる)で議論を交わしている内に色々分った事がありました。
再開発すると言う事はそこに住む人の日々の営みを壊す事で当事者は戸惑い悩む事も多いのですが、外からみればおんぼろビルを取り壊して大きくて立派な建物を造れば街がよくなると単純に妄想を描いて無神経な発言を仕掛けてきます。
私は当初から再開発会議に出ておりましたがその頃の計画とはずいぶん変わったようにの思われます。当初はUR都市機構におんぶにだっこで国税を投入するのだからURの案を丸呑みしなければいけない雰囲気でした。しかし、最近の報道によると総事業費180億円うち市、県税130億円、少なくとも市税100億以上を拠出する事が決まりました。
このお金は徳島市民のお金なのでどう使おうが我々市民が決める権利があります。
私は賛成派とのやり取りでひとつの結論が出ました。
東新町の身勝手な論法にそれなら文化センターを東新町のまるしん跡地にでも作ればよい。土地は阿波銀のはずなので借地にし、足らなければ周りを区画整理すればよい。更地は近くにいっぱいあるのだから。更に「阿波銀ホール」などと命名権を売れば収入が入ってくるし建物だけなら安く済む。
続く…。
(続き)
そもそも景観を破壊する22階建てのいびつなマンション(第一全国的にマンション不況の真っ只中で売れるのだろうか?)は国税を投入する口実作りのためにUR都市機構の机上の計算によってはじき出されたものです。ここの保留床売ってお金に換えれば国費の投入が安く済むと言うあくまで机上の論理で生まれた建物なのでいびつなのです。
もし、UR都市機構の案を蹴ってしまえばマンションもそれに付随する立体駐車場もいりません。(そもそも需要のないマンションなど街のど真ん中に入らないはずです!)改築するのは新町橋通り沿いの新町チェーンビルだけでよいのです。取得に必要な土地は原案の1/3~1/4ですむはずです。
商店街が商店街として蘇る為にはひとつひとつの商店が頑張る以外方法はないのです。
さすがに西新町にショッピングモールを造ってお客を呼び込み商店街を再生できると思っているおめでたい地権者はほとんどいません。(そもそも核テナントが平面駐車場もないスーパーとは情けなすぎる)
新町橋通り沿いに表参道のようなオープンモールで4~6階建ての居住一体型の商店街にすればよいと思うのですが…。管理費も掛りません。地権者に店舗+居住空間の権利変換すれば土地取得のお金も掛りません。そもそもクローズド型のショッピングセンターにすれば莫大な管理費と手間が掛ります。その事を地権者は分っていないのです。(徳島市はアミコで懲りているので管理には絶対手を出さない。地権者で組合を作り管理させようと勉強会を開いている。素人にビル管理が出来るほど簡単ではない事を一番知っているはずなのにズルイ!)
反対ばかりでは賛同者も付いてもらえないし、市民や地権者の賛同を得られる具体的な代替案が必要なのです。
UR都市機構の原案にNO!といって代替案を提出しなければなりません。しかし、役人は一度決めた事業はたとえ不合理であってもやり通そうとするのは徳島市民なら第十堰問題や全国では諫早湾の開拓問題などで明らかです。
市税100億を使う事は市議会で可決され決定しました。このお金をどう使うかもう一度市民レベルで議論すべきではないでしょうか?
我々の税金なのでどう使うか決める権利があります。お役人や一部銀行、ゼネコンのお金ではありません。我々のお金なのです。
権利行使は「選挙」と言う方法しかなかったのですが、今は「ネット」があります。ネットで個人の意見を伝播することが出来ます。
総事業費の約1/4程度の国費が欲しい為だけに国家官僚の天下り機関の予算消化の為だけに使われる中央からの押し付けのような原案で本当に良いのか市民レベルの議論が必要なのです。
私は建築には全く素人なのでご協力頂けるならお願い申し上げます。
一地権者 様
里山のホームページへ、ようこそおいでくださいました。
西新町の再開発計画への思い、とてもよく分かります。
なんとか、多くの市民が納得できるものにしたいですね。
同じホールでも、市民が自分たちの大切なホールと愛着をもてるかどうか、
が重要な点だと思います。
大きな財源を注ぎ込む計画ですし、国からの補助があるといっても、
それも国民からの貴重な税金なのですから。
また、このホームページにいろいろなご意見を寄せていただけたら、と思います。
”のだめ”様、わざわざコメントありがとうございます。
この問題についてコメントを発するようになったきっかけはこの度の市議会で2億円の予算がついて事実上事業がスタートし(家の周りで計測などしている)なんと言っても”強制執行”できるようになったからです。
そうです。強制執行と言えば成田空港の闘争が思い出されますが有無を言わさず”公共の利益”と言う御旗の元、強制的に我が家を破壊することが出来るようになったのです。
こんな無茶苦茶な話がありますか!
明日(7/3)説明会があるようですが市長は逃げるそうですね。新聞報道によると西新町の再開発などに精通していた前副市長を再雇用するなど胡散臭い話ばかりで本当に原市長にはがっかりです。(只の操り人形?)
事実だから書きます。上の渋野さんのフィクションに通ずる話ですが私の身内が市長選中にある集いで「西新町の再開発に反対だから○○さんを応援する」と言ったところ名も知らない阿波銀行の人にいきなり「なにいよんなぁクソ○○!」と罵られました。酒の入った宴席とは言え、何でこんな事を言われなくてはいけないのでしょうか!はっきり言って阿波銀の得意先でもある当人はものすごく立腹し、後日内容証明付の抗議文を阿波銀に送りつけました。
もちろん証拠もありませんので断言できませんが渋野さんの投稿文は単なるフィクションのような気はしません。
問題をややこしくしているのは、跡継ぎもなく商売も先細りで不良資産化した自分の土地をわざわざ税金で買ってもらえるのに「いらん事をするな!」と思っている多数派の地権者が賛成している事です。
予算が付いているので更地にしてしまえばこのビルは本当に建ってしまいます。
時間は余り残っていません。