里山エッセイ
« 古書肆 後藤書店|里山エッセイ:トップ|畑から連れて帰りました。 »
2月里山セミナー「“シンプル”という贈りものーアーミッシュとシェーカーの暮らしに学ぶ―」 2008年2月9日
みぞれ降る寒い冬の日、
ビオスホールのスクリーンに映し出された映像は・・

『SHAKER』 出版:CASSELL より
シェーカー・デザインの世界。
シェーカーの家具や生活用具、工房や住まい・・・
シンプルで清楚で美しいものばかりです。
映画「目撃者」。
アーミッシュの村人総出で納屋を立ち上げるシーン。
青々と広がる麦畑に風がはしるシーン。
しみじみと懐かしさを感じるのは年配の人だけではなく若い人も。


『“シンプル”という贈りもの』 ビル・コールマン写真集 より
アーミッシュの村に25年通いつめて撮った珠玉の写真の数々。
“シンプル”という贈りものを手のひらにのせてもらった、
そんな里山セミナーでした。
コメント
私の中にあるものを、
ここにことばにして書いてしまうことを
とても惜しく感じます。不思議なことです。
今からでも、
シェ-カ-への旅をまねることができるのでしょうか?
いらないものをそぎ落としていったとき、「あなたはどんどんきれいになる」と智恵子にいった高村光太郎の詩を、ふと思っています。
ひとつの人生が終わるということ、ここに書いていいものかどうかわかりませんが、生まれて育って、一生を自分の村に終わったその生は、ア-ミッシュやシェ-カ-に重なって見えました。
地区の方たちが冷たい雨に佇み別れを惜しんでいました。蝋梅が咲き、菜の花が黄色を広げ、古木の梅がほころんで、なだらかに重なる山の稜線にもかすかに春の気配、まさしく里山の風景です。私は直接面識のないその方ですが、予科練から奇跡的に帰還、家族を守って昭和を生き抜き、最近は農作業の傍ら旅行を楽しむ自適の生活だったそうです。「私は、突然に逝った親父から、ひ孫たちが平和に生きていける世の中をどうしても作らねばならないと決心しています」と語らしめたその方のご冥福を心から祈っています。
飼い主に去られた温和な顔の柴犬が、道行く人に向かってくぃ-ンくぃ-ンとないていて、悲しい気持ちいっぱいに聞こえました。